膵臓がんの新しい抗がん剤

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腹痛

慢性膵炎患者にとって一番怖いのは膵臓がんだと思います。
しかし、膵臓はおなかの深いところにあり、他の臓器や血管に囲まれているためがんの発見が難しく、また、細胞を採取して検査するということも難しいそうです。

私は数年前まで膵管にステントが入っていました。交換のため定期的に入院していましたが、交換時に膵液や膵臓の組織を採取して膵臓がんの検査が行われていたようです。

ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)という方法でステント交換が行われていましたが、それぐらいのことをしないと膵液や組織片の採取は出来ないのかもしれず、簡単には検査ができないのかもしれません。

そのような事情からか、膵臓がんは発見時にはかなり進行してしまっていることもあるそうです。

膵臓がんの治療はがんの状態や進行度によって変わり、例えば、膵臓がんが膵臓内に限られている場合は、手術することが最も治る可能性のある治療法となるそうです。

がんの1次治療と2次治療

そして、他の臓器に転移が見つかった場合やがんが膵臓の近くの血管に広がっていたりした場合、手術よりも抗がん剤や放射線療法が勧められるということです。

がんに対して最初に行われる抗がん剤治療を1次治療といいます。1次治療は使用している抗がん剤が効かなくなるまで、または副作用等によりその抗がん剤が使えなくなるまで行われます。

1次治療が中止になってしまったらどうなるのでしょう。もう抗がん剤治療を受けることはできないのでしょうか。このときは別の抗がん剤で治療が始まります。これを2次治療といいます。

2次治療において新薬の有効性が確認

しかし、膵臓がんにおいて、これまでは2次治療で有効性が確認された抗がん剤は無く、医師が手探りで薬を投与する以外に方法が無かったそうです。
今回、2次治療での有効性が初めて証明されたのが、「イリノテカン リポソーム」という新薬です。

治験において、従来から使用されている抗がん剤で1次治療を受けた後、がんが悪化している患者を対象として「新薬単独」「従来薬とその増強剤」「新薬+従来薬」の3つのグループに分け、全生存期間を比較しています。
その結果、「新薬+従来薬」のグループが「新薬単独」「従来薬とその増強剤」のいずれよりも全生存期間が有意に長かったという結果になり、新薬と従来薬を併用することが2次治療で有効であると証明されたということのようです。

副作用はあるようですが、今回の新薬は従来の抗がん剤の成分をもとに開発したものであり、膵臓がんに対する抗がん剤治療を経験した医師ならある程度は管理に慣れているとのこと。新薬ゆえに未知の副作用の可能性があるため慎重な投与は必要ですが、患者や家族にとっては大きな希望ではないでしょうか。

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また、私のように膵臓がんの高リスクを持っている人間にとっても嬉しいニュースなのではないでしょうか。いつかは膵臓がんになってしまうかもしれないという不安が払しょくされることはありませんが、生きていられる時間が多くなれば、その間にできることも多くなるはずです。やり残したと思うことをやり遂げることができるかもしれませんし、自分が死を迎えた後の処理をあらかじめ相談しておくこともできます。

もちろん、膵臓がんにならないで済めばそれが一番うれしいです。もしくは手術での治療が行われ、完治という結果が出ることです。膵臓がんの患者の約20%は完治が期待できる状態で発見されるそうです。

そのためにはできるだけ早くがんを見つけることが必要になります。そして、早期発見のためには膵臓がんが疑われる症状を見逃さないことです。「腹部・背部痛」「黄疸」「糖尿病の増悪」症状には注意し、該当するものがあれば膵臓を検査してもらうのがいいのかもしれません。

参照
完治困難な膵臓がんの治療が変わった 新薬が6年ぶりに登場|日刊ゲンダイヘルスケア
<https://hc.nikkan-gendai.com/articles/275157>(2020年8月4日閲覧)
膵臓がん 治療:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ]<https://ganjoho.jp/public/cancer/pancreas/treatment.html>(2020年8月4日閲覧)
1次治療(いちじちりょう) | がん情報サイト「オンコロ」 <https://oncolo.jp/dictionary/1stline>(2020年8月4日閲覧)

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