アビガンの効果

薬

藤田医科大学からの発表

アビガンの効果を検証した結果について藤田医科大学から発表がありましたね。

内容についてはあまり理解できませんでしたが、
「新型コロナウイルス感染症患者に対し、検証開始初日からアビガンを投与したグループと6日目からアビガンを投与したグループに分けて検証した結果、初日から投与したグループはウイルスの消失や解熱に至りやすい傾向が見られたものの、統計的に意味のある差にはならなかった。」
ということのようです。

実験方法で気になったこと

少し気になったのは、今回の検証は非盲検試験という、医師も患者もアビガンを投与するということを知っている形式で行われていることです。これって結構影響あるのではと思ってしまいました。

アビガンが効果あるかもしれないというニュースをテレビで見たとき、出演していた医師が「患者はアビガンを投与するとわかってアビガンを投与されているので、アビガンが効果があるかどうかは分からない。薬の効果を検証するのであれば、患者はアビガンが投与されることを知らされないで投与される必要がある」というようなことを言っていました。

しかしこの検証は、「SARS-CoV-2感染無症状・軽症患者におけるウイルス量低減効果の検討を目的としたファビピラビルの多施設非盲検ランダム化臨床試験およびファビピラビルを投与された中等症・重症患者における臨床経過の検討を目的とした多施設観察研究」の一環として行われているということですので、仕方がないことなのでしょうね。

そして、ランダム化臨床試験ということで、初日から投与するグループと6日目から投与するグループへの割り振りは無作為に行われています。つまり、グループ分けの結果によっては6日目まではアビガンを「おあずけ」になるわけですね。非盲検試験のためこのことは患者もわかっているはずです。
この検証に参加した人はアビガンを投与してもらえることに期待している人も多かったのではないでしょうか。それで6日目までは投与されないと言われたら心理状態としてはどうなんでしょうか。期待してしまった分、6日目から投与されるとわかっていても不安にかられるような気がします。
6日目まで投与されないグループに割り振りが決まった方のうち1名は決定直後に不参加を希望したそうですが、関係があるかもしれませんね。

「有効性は確認できなかった」は無効を意味するわけではない

今回の検証結果は「偶然の結果ではない」と言えるほどの数値にはならなかったということのようですが、アビガンの有効性が否定されたわけでもなさそうです。
今回の結果は、被験者の規模が大きくなれば統計的に意味のある差が得られる水準らしく、アビガンは有効である可能性があるという評価のようです。

新型コロナウイルス重症化のリスクである基礎疾患は今のところ糖尿病・心不全・慢性呼吸器疾患・高血圧・がんの5つが挙げられているようですが、今後、この中に慢性膵炎が入らないとも限りませんし、慢性膵炎と糖尿病は関係が深い病気です。
不安に駆られるからなのでしょうか。新型コロナウイルスに対する安心材料としてワクチンや治療薬の開発がいつになるのかは気になってしまいますね。

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