ノザキのコンビーフ
私が子供の頃、電柱で「ノザキのコンビーフ」という看板をよく見かけていました。
電車の窓から外を見ていると、一度は目に入っていたように思います。
だんだん見かけなくなりましたが、2000年ぐらいまでは看板があったそうですね。
小さい頃、食パンにコンビーフを乗せ、マヨネーズをかけてオーブントースターで焼いたものを食べるのが楽しみだった時期があります。
大きくなってからはコンビーフを食べる機会が減りましたが、たまに作って酒のツマミにしたりしていました。
コンビーフの語源
コンビーフの語源は「corned beef」だそうですね。cornedは「塩漬けの」という形容詞で、牛肉を塩漬けにした保存食のことを指し、日本のようにほぐしたものではなく、欧米ではブロック肉の塩漬けであることが一般的だそうですね。
日本でも、ほぐしたものでなければならないという決まりがあるわけではなく、ほぐしてもほぐさなくてもコンビーフと呼ぶようです。
また、よく似た商品として「ニューコンミート」というものがあります。これは原料に牛肉と馬肉を使用した商品で、もともとは「ニューコンビーフ」として発売されました。しかし、その後に「コンビーフ」は原料に牛肉のみを使用したものだけに許された名称となり、ニューコンミートに改名されたという経緯があります。
こちらは食べたという記憶が無いのですが、コンビーフだと思って食べていたかも知れませんね。
脂肪分をカットしたコンビーフ
コンビーフもマヨネーズも脂質が高い食品ですし、食パンも低脂質とは言えないため、慢性膵炎であることが分かってからは、二度と食べることはできないと思っていました。
しかし、買い物をしているときにたまたま低脂質のコンビーフがあることを知りました。
脂肪分50%カット ノザキのコンビーフ
栄養成分(100gあたり)
エネルギー136kcal、たんぱく質20.3g、脂質4.0~7.2g、炭水化物0~2.1g、食塩相当量1.8g
通常のノザキのコンビーフは
栄養成分(100gあたり)
エネルギー243kcal、たんぱく質20.9g、脂質17.3g、炭水化物0~1.6g、食塩相当量1.5g
となっています。
低脂質なコンビーフなんてあるんだと思い、同時に、これなら昔食べていたアレが作れるかな、とも思ったものです。
これまでに、食パンの代用として超熟イングリッシュマフィン、マヨネーズの代用としてキューピーライトを紹介しましたが、これと低脂質コンビーフを組み合わせれば、
こんな感じになります。
作り方は簡単で、半分にカットしたイングリッシュマフィンにコンビーフをまんべんなく伸ばし、キューピーライトをかけてオーブントースターで焼くだけです。
私の記憶の中のものはコンビーフとマヨネーズの脂が泡となり、プチプチと音を立てて美味しそうな焼き色がついていたのですが、脂肪の少ないコンビーフもキューピーライトも脂分が少ないため、焼き色がつかなかったのがちょっと残念ではあるのですが、それでも、もう食べられないと思っていたものが、そのものでは無いにしても、それに近いものを味わえるというのはとてもありがたいことです。
今回使用した材料と栄養成分です。比較のためコンビーフ、マヨネーズ、食パンを同量使用した場合も計算してみました。
(幅がある数値に関しては一番高い数値を採用しています)
材料1:低脂肪コンビーフのキューピーライト焼き
脂肪分50%カット ノザキのコンビーフ25g、キューピーライト10g、超熟イングリッシュマフィン35g(1/2個)
材料2:コンビーフのマヨネーズ焼き
ノザキのコンビーフ25g、マヨネーズ10g、食パン35g
栄養成分
エネルギー
(kcal) |
たんぱく質
(g) |
脂質
(g) |
炭水化物
(g) |
食塩相当量
(g) |
|
材料1 | 123 | 7.9 | 3.3 | 16.5 | 1.2 |
材料2 | 220 | 8.6 | 13.3 | 16.8 | 1.0 |