大豆製品と膵臓がん

大豆

大豆製品と聞くと体にいいイメージが浮かぶのは私だけではないと思います。

植物としてはたんぱく質が豊富で、他にも様々な栄養素を含み、健康食品というイメージを持っているひとは多いのではないでしょうか。

大豆に含まれる栄養成分

栄養素

炭水化物
オリゴ糖を含み、大豆オリゴ糖は腸内ビフィズス菌の増殖を促進し整腸作用がある

たんぱく質
リジンが多く、必須アミノ酸をバランスよく含む。大豆ペプチドにはコレステロールを下げるものや血圧を下げるものがある

脂質
必須脂肪酸のリノール酸やリノレン酸が多い

ビタミン類
B1、B2、Eが多い

ミネラル類
カルシウム、カリウム、鉄が多い

このほか、食物繊維も多く含み、抗酸化作用や抗がん作用が期待される大豆イソフラボン、細胞の老化抑制や血中コレステロールの低下作用が期待される大豆サポニンなどが含まれます。

これだけ多くの有用な成分を含み、抗がん作用も期待されているのに、膵臓がんについては話が違うようです。国立がん研究センターが「大豆食品の摂取量が多いと膵臓がんにかかるリスク高い」という関連がみられたという発表をしているのを知りました。

大豆食品摂取量と膵臓がんリスクの研究

研究

研究は平成7年(1995年)と平成10年(1998年)に、全国の10地域に在住していた45~74歳の約9万人について、平成25年(2013年)まで追跡調査した結果にもとづいて、大豆食品とその後の膵がん罹患との関連を調べたもののようです。

方法は、総大豆食品、発酵性大豆食品、非発酵性大豆食品、各大豆食品(納豆、味噌、豆腐類)の摂取量を計算し、少~多までの4つのグループに分け、摂取量が「少」のグループを基準とした場合、残りのグループの膵臓がん罹患リスクに差があるかを調べるという方法みたいです。おそらくですがこのような感じなのかな、と思います。

研究の解説

摂取量とリスクに関連が認めらる場合がある

上昇

研究の結果、総大豆食品の摂取量が「多」のグループで膵臓がんにかかるリスクが高い傾向が認められ、豆腐類や豆乳などの非発酵性食品についても同様の関連性が認められたということです。一方、納豆・味噌の発酵性大豆食品では関連が見られませんでした。
また、各大豆食品(納豆、味噌、豆腐類)では、豆腐類の摂取が多いと膵臓がんにかかるリスクが高いという関連が見られました。

欧米の研究ではマメ科の植物の摂取は膵臓がんリスクの低下との関連を暗示するような結果が得られているそうですが、こちらの研究では大豆の他、インゲン豆、レンズ豆、エンドウ豆なども含まれています。これらは大豆と比べると脂質が少なく炭水化物が多いという栄養成分の違いがあり、また、観察期間も違うため違う結果になったという見解のようです。

病院のHPを見ると、慢性膵炎患者に対する栄養指導では、おすすめの食材として豆腐が挙げられていることもあるようですが、これからは変わっていくことになるのでしょうか。

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