慢性膵炎と血糖値

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血糖値 イメージ

定期検査で血糖と肝機能で高値が出ていましたが・・・

先日慢性膵炎の定期検査があり、その結果を聞きに行ったのですが、画像検査は問題無し、血液検査では空腹時血糖とALTが高値を示していました。

予想通りの結果でした。

4月以降、家に居る時間が長くなり、活動量が減っているのに食べる量は増えているという生活を送っていたため、血糖値は高いだろうし、脂肪肝の状態になっている可能性が高いから肝機能の数値はどれかが基準値を超えるだろう、非アルコール性脂肪肝だとALTが高くなると聞いたから、ALT高値かな?と思っていたんです。

私には予想通りだったので「やっぱりか」と思った程度でしたが、診察している先生の側から見れば慢性膵炎悪化の兆候ということになるのでしょうか。どちらも膵臓に結構重大な事が起きている可能性を示す数値です。

肝機能の数値(AST、ALT、γ‐GTP)と慢性膵炎の関係についてはこちらの記事で紹介していますので、よろしければご覧ください。

慢性膵炎とALT、AST、γ-GTP
慢性膵炎の経過観察として定期的に血液検査を受けていますが、検査項目に肝機能検査があるのはなぜなのか。今まで気にしていませんでしたが、前回の検査で高値が出たことがきっかけで気になるようになり調べてみました。

慢性膵炎と血糖値

ここでは、慢性膵炎と血糖値の関係について紹介させていただきます。あくまで私の理解ですので、間違えている可能性があることはご了承ください。

慢性膵炎の進行によりホルモンの分泌量が低下する

インスリンというホルモンの名前を聞いたことがあるという方は結構おられると思います。私は学生時代に生物の授業で習ったと記憶していますが、学校教育で一度は出てくる単語ではないでしょうか。

「インスリンは血糖値を下げる唯一のホルモンで、膵臓のランゲルハンス島β細胞で作られる」
というような説明だったと思います。

慢性膵炎では膵臓の細胞が線維化により機能を果たさなくなっていきます。

そのため、インスリンを分泌する機能も低下するので、血糖値を下げる能力が低下します。すると、食事によって上昇した血糖値がなかなか下がらず、血糖値が高い状態が続きます。そして、血糖値が基準値以下に下がらなくなってしまうと糖尿病という病気と診断されます。

高血糖が続くと血管が障害され、様々な合併症を引き起こします。有名なのは糖尿病腎症、糖尿病網膜症、糖尿病神経障害の3つで、人工透析や失明、足の切断という事態にまで発展する可能性もあります。

また、膵臓は血糖値を上げるホルモンであるグルカゴンを分泌する臓器でもあるため、慢性膵炎によって膵臓の機能が低下すると血糖値を上げる機能も低下することになります。

つまり、慢性膵炎から糖尿病になってしまうと、血糖値を上げるホルモンも下げるホルモンも分泌される量が少なくなるため血糖値の管理が大変になります。

血糖値を下げるインスリンの注射と血糖値を上げるブドウ糖の両方を常備しておく必要が出てくるでしょう。

糖尿病にまで発展しないよう、慢性膵炎の進行を抑えるということは、慢性膵炎患者が良好な予後を過ごすために重要なことだと思います。

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血糖の状態を確認することで慢性膵炎が進行していないかをチェックしている

血糖のコントロールができているか、つまりは慢性膵炎が進行していないかを確認するため、定期検査では空腹時血糖とHbA1cを確認しているのだと思います。

HbA1c(「ヘモグロビンエーワンシー」と読むようです)は血糖が血液中のヘモグロビンと結びついたものです。血糖は血液中のたんぱく質や脂質と結びついてしまいます。ヘモグロビンもたんぱく質でできているため、血糖と結びついてしまうのです。

この現象は血糖値が高い程起こりやすくなるため、血糖値が高いとHbA1cも多く作られます。このため血糖の状態を見る指標として使われています。

血糖値と言えば空腹時血糖の方が馴染みがあると思いますが、空腹時血糖は検査した血液にどれぐらい血糖が含まれているかを数値化したものですから、いつも血糖値が高い方でも検査前日の夜に食事を抜くなどすれば当日は正常値になったりします。

これに対し、HbA1cは過去1~2ヵ月間の平均的な血糖値を表すとされています。ですので、検査前日に食事を抜いても翌日の検査ではほとんど数値に影響ははありません。普段の血糖の状態がわかるため、HbA1cは糖尿病の方が血糖コントロールができているかを推察する指標としても利用されています。

今回は予想通りの検査結果が出たので私としては全く気にならなかったのですが、主治医から見れば看過できない数値の上昇だったでしょうね。
ここ数ヶ月は食べる量が増えていたことを説明したところ納得されたようでしたが、もし、それまでと生活を変えていないのに空腹時血糖やHbA1cが上昇していたとしたら、膵臓の機能が低下したため血糖値が下がらなくなっていると考えられ、慢性膵炎が進行しているという疑いを持たざるを得なくなっていたと思います。

血液検査の項目がどんな意味を持っているのかが分かっていると、結果の予想ができて面白いかもしれませんね。

 

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